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第58話

三人称視点

オーロラは唖然としていた。ジェイソンが彼女に自分の太ももに乗るよう言ったのだ。彼女はこれまで誰とも肉体的な関係を持ったことがなかった。少なくとも実際に会って、ということは。

ジェイソンは彼女の不安を感じ取り、両手で彼女の頬を優しく包み込んだ。「大丈夫だよ、オーロラ。手伝ってあげる。やめたくなったら、言ってくれればいい」

彼の高価な森の香りのコロンが彼女の感覚を満たし、美しい瞳は愛情で輝いていた。奇妙なことに、彼女は彼の腕の中で安心感を覚えた。しかし、経験がなく何をすればいいのかわからなかった。彼女は本で読んだことしかなかったのだ。

「わ...私、やり方がわからないの...