私たちのルナ、私たちの伴侶

第43話

三人称視点

エロスが部屋から怒って出て行くと、室内は静まり返った。何を言うべきか、何をすべきかわからず、アテナは泣き続けていた。彼女の辛い過去が今や、メイトたちを含む全員の前にさらけ出されてしまったのだ。「ごめんなさい」とアテナは悲しげにささやいた。「きっと私のこと嫌いになったわよね。あなたたちが私を拒絶したいと思うなら、理解できるわ」

「何だって？絶対に違う！俺たちはお前を愛してるんだ、アテナ。何があっても」アレスは驚いて叫んだ。彼らの絆を確かなものにするためにこれまでやってきたことすべての後で、メイトがそんなことを言うなんて信じられなかった。

「でも、エロスは—」アテナが言い...