私たちのルナ、私たちの伴侶

第113話

エロス視点

朝早くに私は訓練場へと向かっていた。今日の訓練を手伝うと申し出たのは、我々の戦士たちがどんな能力を持っているのか見たいと思ったからだ。多くの戦士たちはローグキングとその部下たちとの戦いで既にその技量を見せていたが、カイは最近新しい新兵も加わったと言っていた。

「ふむ…この新入りたちは誰なんだろうな？」とデイモスが唸る。私は訓練場へと歩き続けていた。パックハウスからほんの少し離れたところにあるため、少し余分に歩くか、狼の姿なら走ることになる。しかし朝の5時で、訓練は通常6時まで始まらないので、歩くことにした。

昨日の出来事がまだ頭の中に鮮明に残っていたので、頭をすっきり...