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第91話

ロージーは自分の耳を疑った。アレックが彼女をまるで無重力のように腕に抱えて立ち上がるまでは。彼が言葉通り行動するだろうと思っていたが、ドアに向かうのではなく、アレックが彼女を優しく彼のデスクに置いたことに驚いた。

ロージーが見上げると、アレックが彼女の脚を開いて近づいてきたとき、小さな驚きの声が漏れた。彼は片手で彼女の顔を包み、もう片方の手で彼女の太ももを引き上げた。

彼女が彼の目に宿る暗い渇望を捉えたのはほんの一瞬だけで、すぐに彼は彼女の唇を奪い、彼の舌が彼女の口内に侵入し、彼の手が彼女の体を撫で上げた。

ロージーは考える余裕がなかった、考えたくもなかった。彼女はアレックの首の後ろに手...