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第232話

〜 ゾーイの視点 〜

「やめて!」ゾーイは爪がシーツに食い込むほど悲鳴を上げた。彼女はうつ伏せで裸のまま、手足をベッドポストに拘束されていた。

「やめて欲しいのか?」アッシャーは荒い息の間から言った。彼は彼女の後ろに立ち、フロッガーを手に持っていた。まだ彼女に使ってもいないのに、彼女の体はすでに震えていた。

「…や、やっぱりいい」彼女は言葉につまりながら言った。「続けて」

ゾーイは唇を噛み、目をきつく閉じた。アッシャーがフロッガーを取り、彼女の裸の肌の上を走らせたとき、痛みが来ることを彼女は知っていた。痛みへの恐怖があまりにも大きくて、彼が始める前に思わず止めるよう叫んでしまった。

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