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第40話

ケリー・アンの視点:

私は自分の目を疑った。門だけで武装した警備員が4人もいるなんて、ジャスパーはどんな会社を経営しているのだろう?門に警備員がいるということは、彼の邸宅の周りにも警備員が配置されているということなのか?!彼は敷地内に侵入しようとする人間に慣れているのだろうか?

その瞬間、何を考えればいいのか分からなかった。動揺しないように努めた。どういうわけか、ジャスパーは私の不安な気持ちを察したようで、その瞬間に私をさらに彼の側に引き寄せ、両腕で抱きしめた。彼は片手を私の頬に当て、私の頭を彼の肩に寄りかからせてから、私のこめかみに口づけをした。

「門で私の警備員を見たことをそん...