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第19話

ジャスパー・マクレガーの視点:

私は自分の部屋に向かった。シャワーを浴びて、その日の残りの時間のために着替えるためだ。いくつか済ませなければならない用事があったし、それをするのに昼食後ほど良い時間はなかった。部屋のドアに着くと、まだ開いたままで、ベッドからは物音ひとつしていなかった。彼女がまだベッドで眠っているか確認するため、静かに部屋に入った。案の定、彼女は少しも動いた様子はなかった。私が怪我をした腕の下に置いた枕を抱えたまま横になっていた。

私は身を乗り出し、彼女を起こさないように額に軽くキスをした。薄暗い光の中で、彼女は少し微笑んだように見えた。それから私はクローゼットに向かっ...