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第169話

ケリー・アンの視点:

ジャスパーの上に跨り、両脚を広げて座りながら、私はゆっくりと彼を見上げ下げした。視線が彼の目と合うと、彼はゆっくりと腕を上げて頭の下に置いた。私は彼の体をゆっくりと見下ろし、胸の筋肉に目を留めた。彼が息を吸うたびに、筋肉が膨らみ、大きくなり、息を吐くと収縮する。これほどの傑作を見つめたことはなかった。私だけのものであり、どんな旅でも私を守ってくれると確信できる存在。

「ジャスパー」と私は言った。彼は情熱的な思いを頭に巡らせながら、私を見続けていた。

「何も言わないで」ジャスパーは深い声で言いながら、頭を傾けた。

私は恥ずかしくなって目をそらし、自分の膝元を見...