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第11話

ケリー・アンの視点:

「少し伸ばす機会が必要だと思ったんだ」彼は言い始め、さらに付け加えた。「あの姿勢でずっといるのは少し窮屈そうだったからね」

彼は私の腕を完全に伸ばすまで、少しずつ動かし続けた。彼が私の腕の動きを観察している間、私はまったく別のことに気を取られていた。彼の腕の筋肉の一つ一つの動きとピクつきを研究していた。肩に繋がるところまで、全てを見つめていた。彼が望めば、その二の腕の窪みに卵を割ることもできるだろう。何かがそんな風に見えることに私は驚嘆した。

早く目をそらさなきゃ、変な考えが浮かんでしまう!健康に悪い考えが!こんな男性に惹かれることなんてあり得るの?どうせそん...