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第40話

その事件の後、私はほとんど自分の殻に閉じこもっていた。私は病気だったのだ、そう自覚していた。死体の横で彼にあんな色っぽい態度を取らせてしまった理由は、それしか論理的に考えられなかった。しかも切り刻まれた死体の横で。彼が切り刻んだ死体の。

私は頭を振った、死体がどう横たわっていたかを思い出しながら。

「お嬢様、王様が昼食にご同席をお願いしております」年配の侍女が、私の知らない何かを知っているかのような笑みを浮かべて言った。

私は頭を振った、まだ早すぎる。自分を立て直す必要があった。

「彼には同席しません」と窓の方を向き、新鮮な空気を求めながら言った。彼女が去って、ヘリオスにその伝言を伝え...