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第276話

丸二日間、アンドリューからは何の連絡も姿も見えず、私は恐怖と期待で胸がかき回されていた。

「多分、私が考えすぎなだけよね」と三分の間に千回目のつぶやきを口にした。

ノックの音がドアから聞こえ、私の思考を中断させた。正直ほっとした。

「はい」と答えながら、急いでドアを開けようとして、自分の足にほとんどつまずくところだった。

見たことのないメイドが立っていて、私を変人でも見るような目で見ていた。「王子様がこれをお届けするようにと」と彼女は言い、箱を差し出した。

彼女から箱を受け取りながら、恥ずかしさが私を襲った。「ありがとう」と言って、開ける前にドアを閉めた。

中にはオレンジ色の布が入っていて...