狼と妖精

第249話

エリックは憤然とした表情で、同じく怒り顔のコードリーを見つめてシューッと言った。「何度も言ったはずだ、つがいが口論している時に口を出すべきではないと—」彼が文を終える前に、コードリーは彼の首の後ろをつかみ、まるでぼろきれのように私から引き剥がした。

「お前の話はもう十分だ」彼はそう言いながら、エリックに反応する暇も与えず、彼の顔に次々と拳を叩き込んだ。

私は動けなかった、その場に凍りついていた。なぜか、彼のこんな姿を見るのは...変な感じがした。これがコードリー、機知に富んで生意気な、誰も傷つけられないように見えるコードリーなのに、今は？彼は違って見えた。彼は...。

「コードリー!!!...