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第43話

第43章:私は誰の売春婦でもない

ジョアナ

私はディランがとても恋しかった。彼は私の心そのものだったのに、今はその心が砕けてしまった。二度と彼に会えないという思いが、私を惨めにさせた。別れなくて済むなら、この先ずっと彼と共に膝をついたままでいたいとさえ思った。

エリカは私が彼女より息子と絆で結ばれていることを憎んでいた。それもそのはず、彼女が母親らしい振る舞いをするのはアッシャーがそばにいる時だけだった。彼がいない時は、とても無責任な母親で、私はディランがベビーベッドで泣き叫ぶ声で目を覚まし、エリカが出かけたから息子を見ていてくれと手書きのメモを見つけることがよくあった。彼女が仕事に行く...