白い狼

第48話

アレクシアは眠れなかった。未知への絶え間ない心配が彼女を目覚めさせ、寝返りを打たせていた。

自分の落ち着きのなさで伴侶を起こしてしまったことに彼女は申し訳なく思った。彼は不機嫌そうだったが、着替えて王としての果てしない義務である任務に取り掛かった。

二人は疲れ果てようと運動したが、効果はなかった。結局、アレクシアは自分の研究を続けることにした。それは彼女が期待していたほど実りあるものではなかったが。

昼頃、モーガンがアレクシアの部屋に押し入ってきた。アレクシアはまたしても本に埋もれていた。

本から顔を上げて、アレクシアは妹に眉を上げた。

モーガンはベッドに身を投げ出した。「うんざり。...