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第22話

カスピアンはすぐにベイツに車を持ってくるよう呼びかけた。宮殿への帰り道は苦痛だった。彼はズボンの中で膨らむものから気をそらすよう最善を尽くした。アレクシアは期待で落ち着かず、人生で最も長く感じられる道中ずっと、そわそわと身をよじっていた。

車がほとんど停止していないうちに、カスピアンは自分のドアから出て彼女のドアを開けに来た。ドアを開けると、彼は一連の動きでアレクシアを座席から抱き上げた。彼は素早く宮殿に入り、階段を上り、自分の部屋へと向かった。

王の部屋の前を通り過ぎたことで、アレクシアは混乱した。

「どこに行くの?あなたの部屋を通り過ぎたわよ?」彼女は彼の腕の中から見上げて尋ねた。

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