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第16話

キャスピアンはシャワーから上がったばかりの髪から水を滴らせながら書斎に入ってきた。彼は黒いTシャツとジーンズを着ていた。アレクシアを見ると、彼の心は膨らんだ。彼女は彼の一番近い席を選んでいた。

ゲイブとエンゾが彼の後に続いて入ってきた。空気は重かった。その日の戦いで戦士たちを失い、誰も笑顔ではなかった。

最初に口を開いたのはエンゾだった。「戦士を五人失いました。彼らの家族にはこの会議の後に通知します」

「家族には私が話す」キャスピアンは厳かな声でエンゾの言葉を遮った。

「病院に運ばれた者もいますが、命に関わる怪我はありません」エンゾは続けた。

ゲイブはうなずきながら「ならず者の遺体は...