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第29話

ニナ視点

ブーン、ブーン、ブーン。スマホの目覚まし時計が鳴った。うめき声を上げながら、私はベッドの中で寝返りを打ち、アラームを消した。私は朝の人間では全くない。あと5分だけ寝ていられないものか?でも、ランニングとトレーニングを再開しなければならないことを思い出した。トレーニングをしていない日が長く続いていて、18歳を過ぎた私はパックを守るために戦うことが期待されている。ここは私のパックではないけれど、ここに滞在している以上、協力しないのは無礼だろう。

ベッドから転がり出て、鮮やかなピンクのスポーツブラ、サイドにピンクのラインが入った黒のレギンス、黒のテニスシューズを手に取った。どうせ汗で流...