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第96話

「え?」驚きと期待が入り混じった溜息をつく。何度も続けて絶頂したせいで、まだ体は弱々しくだるい...でもジュリアンが服を完全に脱ぎ捨て、マットレスに膝をつき、私の上に身を乗り出すと、もう一度イケる気がしてきた。

ジュリアンの手が私のドレスに伸び、腕からゆっくりと引き下ろしていく。その動きがあまりにもゆっくりで、彼が私を求めているのか疑問に思うほどだけど、その疑いはすぐに消えた。彼の勃起が太ももの間で脈打っているのを感じたから。彼の唇が首筋に触れ、湿った口づけをし、吸い、記憶の中だけでなく肌にもこの夜の痕跡を残していく。

「自分をすべて僕にゆだねて、エンジェル」彼は鎖骨に向かって囁き、軽く素...