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第82話

私はゆっくりと顔を離し、彼の肩に手を置いて見つめる…彼の唇に浮かぶさりげない微笑みが、鼓動を飛ばすほど憎らしいほど魅力的だ。唇を開き、深呼吸して肺に空気を留めたまま、彼の手が私の体のラインを滑り降りていく。

「ジュリアン…」

「ダメ?」彼はあの得意げな小さな微笑みで無邪気に尋ねる。「嫌なら、やめるよ」

彼が私の上に身を乗り出し、背中を支えながら、私の唇は潤ってくる…

「ほら…こんなの初めてなんだ…」ジュリアンは唇を重ねながら言い、その言葉が私の胸の中で響き渡る。「でも、すごく気持ちよくて、もう一度欲しいんだ…」

「ずるいわ」と私は笑いながら言うと、彼は軽く私の唇にキスをする。

「乗...