パパの友達に恋して

第78話

ため息が私の唇から漏れる。私はただただ唖然としている。

もちろん、ジュリアンはただ酔いすぎているから、こんなことを言っているだけなのだろう。彼の瞼は重そうで、声も滑舌が悪い。恐らく、私たちは友達でいるべきだと言った時と同じくらい酔っぱらっているのだろう。

でも今回は何か違う。ジュリアンの視線の強さ、彼がこんなに貪欲に私に触れる様子...彼の心の中には混乱があって、私のように少しでも苦しんでいる姿を見られて嬉しいけれど、それでも私を傷つける。

私は手を彼の顔に持っていく...そして彼が私の手に頬を寄せ、手のひらにキスする様子に、胸がときめく。

「何をしているの、ジュリアン？」私は彼の目を...