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第30話

私はジュリアンを初めて見た時のこと、そして彼を見たときに思ったことをまだ覚えている。

心臓が早く鼓動した。そして彼が私の頭を混乱させるだろうと分かっていた。

もし16歳の私に、7年後に彼女が最終的に片思いの相手の腕の中にいることになると伝えたら…きっと信じないだろう。なぜならジュリアンは私に少しの興味も示さなかったから…私がこの一方的な気持ちを持ち続けることは自分を傷つけるだけだと気づき、前に進むことを決めた時点まで。

では、すべてはいつ始まったのか？おそらく私が、私より10歳年上の父の親友に対する気持ちから逃れようとして、エリックのプロポーズを受け入れた日ではない。それはジュリアンに出会った...