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第54話

アヴァはゼインの柔らかな足音に耳を澄ませながらベッドでくつろいでいた。彼の唇が彼女の上腕に優しく触れた。彼は指を彼女の腹部にそっと這わせた。一つ一つの愛撫と触れ合いが、アヴァの体の熱を高めていった。彼女は身をよじり、拘束具が許す僅かな動きで体を動かして解放を得たいと思った。しかしゼインは動くなと言ったので、彼女は下唇を噛みしめ、体が静止したままでいるよう懇願した。

「唇を噛まないで、エンジェル。傷つけてしまうよ」ゼインは親指で彼女の唇を解放しながら言った。アヴァは彼に向かって叫び、必要なものをくれと懇願したかった。代わりに、彼女は小さな嗚咽を漏らした。「欲しいの?」彼は彼女の秘所に手を当てた...