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180|ハート・オブ・ア・ウォリアー

午後6時。

それが彼らの待ち合わせ時間だった。

だがリアムは午後4時30分に既に到着していた。別に悪魔と取引することに熱心だったわけではなく、ジェームズと彼の部下たちが潜在的な脅威がないか場所を偵察したかったからだ。

通常なら営業時間外に会場に入るのは面倒だったはずだが、元モータースポーツドライバーとして、彼の終身パスによりリアムは24時間いつでも出入りできた。数分のうちに彼らはVIPラウンジに入っていた。

彼はメッセンジャーバッグを肩から外し、コートを脱いで両方をコーヒーテーブルに置いた。

「何かご入用ですか、ボス?」ジェームズは部屋を見回しながら尋ねた。

一般のスタッフのほとん...