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第7話

「何時間もこれをしたかった」彼は私の唇に囁きかけてから一歩下がり、バルコニーの手すりに寄りかかった。

もう話さないだろうと思ったが、彼は私を見て言った。「ナタリー、話があるんだ」

その言葉に私の心は沈んだ。最悪の事態を恐れて。彼は起きたことを後悔しているの?単なる浮気を望んでいるだけ?私にそんなことができるのか?最後の質問の答えはもう分かっている。リュックとただの関係なんて絶対にできない。私は彼を愛している。残りの人生を彼と共に過ごしたいし、他の誰にも私に触れてほしくない。他の男性とキスすることさえ考えると気分が悪くなる。

彼の顔は私を見つめながら柔らかくなった。「そんな顔をしないで、可...