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第88話

アブラハムが私の後ろに立ち止まり、シャワーで濡れた汗ばんだ髪の上に長いキスをする。前の瞬間とは対照的な鋭い動きで、彼は再び私の髪をつかみ、命令する。「前かがみになれ」

口が乾いたまま、私は彼の言う通りに前かがみになり、お尻を持ち上げる。

「よく聞け」彼の声は、霧のかかった私の心に明瞭さをもたらす、断固とした権威ある命令だ。「私が許可するまで、絶対に絶頂してはならない」

「何ですって?」私は息を呑み、振り返ろうとするが、もちろん、このいまいましい首輪がそれを許さない。私は下のクッションをつかみ、心臓はさらに速く鼓動する。

「許可なくもう一言でも発すれば、本当に絶頂させないぞ」

私は言お...