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第38話

私の身体は溶けてしまいそうなほど熱い。快感の涙で曇った視界の中、ベッドの横に立つ姿が見える。強い筋肉と広い肩、そして真剣な表情を持ったその人物を。

私はベッドに座り、彼に向かって身体を傾け、手を伸ばして触れてくる彼の手のひらに甘えるように顔をすり寄せる。恥じらいながら目を上げ、まつ毛をパチパチさせると、涙が流れ落ち、ようやくアブラハム・ポロックの欲望に満ちた目をはっきりと見ることができる。

「どうしたんだ、小さな悪戯っ子?」彼は私の頬を伝う涙を親指でぬぐいながら尋ねる。「奴隷は主人に何でも話すべきだ。ほら、私はとても思いやりがある。もし気持ちよくしてほしいと頼めば...」彼は指先で私の唇を...