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211。「見てほしい」(+18)

幸いなことに、今夜のエイブラハムは私にお仕置きをするつもりはないらしい。

次の瞬間、私が一番求めていたまさにその場所に、彼の舌を感じる。突然の、熱く、的確な感触……下から始まってクリトリスまでを舐め上げる、力強い一舐めに、私の背中は弓なりになり、喉の奥から深く掠れた喘ぎ声が漏れた。

私の秘部に顔を寄せたままエイブラハムがくすりと笑い、もう一度舌でクリトリスを弾いてから、そこにキスをする。ああ、なんてこと。まるで私の口にキスするかのように、彼は私を味わう。一番敏感な場所を崇めるように、舌を転がし、絡ませてくる。

そして、優しく吸い付かれる――それだけなのに、膝から崩れ落ちそうになる。

「動くな」...