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180。カウントダウン

「なぜって……これがどれだけ危険なことか、あなたも分かっているでしょう」。私の声は囁くようで、ほとんど告白に近かった。「ミランは計画なしに動く人じゃない……シャネルをライブ配信して、ご丁寧にカウントダウンまで設定するなんて、見世物をやりたいからよ。戦争を望んでいるのよ」

「その望み、叶えてやるとも」。アブラハムが答える。その瞳に宿る鋭い光に、私は背筋が凍る思いがした。

彼は私の手を放すと、テーブルの側面にある埋め込み式のコントロールパネルに向き直った。スクリーンに触れると、私の背後にある壁の隠しモニターが姿を現す。

パネルが明滅し、スクリーンにはライブのカウントダウンが表示された。**00:0...