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第121話

私は自分を過度に不安な人間だとは思っていないが、エイブラハムのオフィスを出てから感情を抑えることができなかった。30階のレセプションでルースに出くわしたことも決して助けにならなかった。彼女の理解ある微笑みにもかかわらず、顔に浮かぶ戸惑いが見てとれた。私はきっと大きな声を出していたのだろう。

エレベーターに乗るまで顔が燃えるように熱く、金属の扉が1階で開くまでずっとそのままだった。この服装でオフィスに戻ったり、会社の建物に留まったりする勇気はなかった。それに、エイブラハムは私のパンティーを取って、新しい下着を着けさせてくれなかった。これがレッスンだということは分かっている。服を着替えるわけには...