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第102話

ジェイソンは外に立ち、初めて不安そうな表情を見せていた。

「やあ、ジェイソン。どうぞ入って」私は言って、彼を中に入れるために一歩横に寄った。

「やあ。夜の時間を邪魔してないといいんだけど」彼は辺りを見回しながら言った。

「全然。ちょうどカップケーキを食べようとしてたところ、一緒にどう?」私が尋ねると、彼はまるで大金を差し出されたかのように笑顔を見せた。彼はキッチンテーブルに座り、私はお茶を入れてカップケーキを出した。ジェイソンはカップケーキを一口かじって幸せそうにため息をついた。私は微笑んだ。ジェイソンがいると自尊心が満たされる。

「訪ねてきても大丈夫?」彼は私を見ずに尋ねた。

「構わないわ。...