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第五十四章

ジャクソン視点

バイクの後ろに乗って、女性にしがみつくというのは、俺にとっては新しい経験だった。一つには、女性と二人乗りしたことがない。二つには、最後に二人乗りしたのは、兄貴に運転を教えてもらっていた時だった。パックハウスへの私道を上っていく途中、赤いBMW Z4コンバーチブルとすれ違った。中には男が二人乗っていた。若い方は、ちらっとしか見えなかったが、ハンサムだった。

俺たちはそのままハウスへ向かい、中に入ってバイクを停めた。中に入ると、アルファが出迎えてくれた。彼は、全員で彼のオフィスに行くように言った。まもなく二人の特別ゲストに会うことになると。きっと、あの車に乗っていた二人組...