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チャプター 21

アローラの視点

意識が別次元にあることに気づいた。高い柳の木の下、柔らかい地面に横たわっている。いつも川へ行くときに見る柳とは違う。この木は深い、プラムのような紫色の樹皮をしていて、葉の濃い緑色に対してほとんど光って見えるほど鮮やかな青い花が、垂れ下がった枝の至る所に咲き誇っていた。寝転んでいる草は短く、密生していて、濃い緑色だ。奇妙なほど柔らかく、苔のようでありながら、乾いていて脆くはない。見渡すと、石で縁取られた池の隣にいる。池の周りの岸辺の土は、深い焦げ茶色で、ほとんど黒に近い。

立ち上がって歩き出す。なぜか裸足だ。ここがどこであれ、土は足元で柔らかい。池を覗き込むと、水は美し...