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チャプター 181

アローラの視点

広い病院のベッドで目が覚めたけれど、心配はしていなかった。私の伴侶の温もりに包まれ、彼の香りが感覚を満たしていたからだ。気を失った時よりもずっと気分がいいのを感じた。どれくらい時間が経ったのかは分からなかったけれど、窓からは陽の光が差し込んでいた。

夕暮れだとは思えなかった。私には夜明けのように見えたから、数時間眠っていたか、もしかしたら数日、いや一週間くらい眠っていたのかもしれない。ダミアンは安らかに眠っていたので、彼を起こして尋ねたくはなかった。代わりに、何か手がかりがないか部屋を見回した。片方の壁にはホワイトボードがあり、そこには現在のバイタルスケジュールと日付が記載さ...