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第161章

第百六十一章

ダリエン視点

俺はまたしても、親友であり兄弟でもある男の、人生の大きな転換期となる瞬間に立ち会っていた。アローラとダミアンは、彼女の父親と新しい母親と共にステージにいた。そこにはヴァンパイア評議会から五人の長老ヴァンパイア、超自然評議会から三人、そして魔女評議会から二人がいた。ホガースという名の長老が儀式を執り行い、宝石が埋め込まれた銀色の聖杯の中で傷をつけて血を混ぜ合わせていた。

アローラがその血を飲むと――『うげぇ』――彼女はヴァンパイアのプリンセスであると宣言された。親友にまた一つ、肩書きが増えたわけだ。セレニティと俺は一晩中、アローラとダミアンを含め、皆の最...