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チャプター 119

第119章

ダミアン視点

キスを交わしているうちに、なぜ彼女の香りがこれほどまでに俺を酔わせ、無視できないセイレーンの呼び声となったのかに気づいた。彼女の甘えたような喘ぎ声は、彼女と番いたいという俺の欲求をますます煽るばかりだ。彼女の興奮と香りは、ただ強まり続ける一方だった。

絆を通して感じる猛烈な興奮に、俺はもう少しで膝を突きそうになった。白昼堂々、誰に見られようと、たとえ見物人がいようとも構わずに、その場で彼女を地面に押し倒してしまいそうだった。

その最後の考えが、状況を判断するために辛うじて身を引く力を俺に与えてくれた。俺の番は発情期に入っており、必死に俺を求めている。彼...