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第十四章

ダミアン視点

俺の番(つがい)は、ヴァンパイアの王族として宣誓されるという考えにショックを受け、わずかにパニックに陥っているようだった。彼女の父親は全ヴァンパイアの王なのだから、彼女の生得権が認められるのは当然のことだった。俺は首元のペンダントに触れ、アローラへの愛が内から込み上げてくるのを感じた。

これは、俺たちがこれからずっと大切にしていく贈り物だ。変身する時も外さなくていいのが気に入っていたし、ゼインも同様だった。あいつはもう、それを胸に誇らしげに飾り付けて歩き回る自分を思い描いていた。

ゼインとその空想は無視して、俺は俺たちの番に意識を集中した。彼女は背筋を伸ばして座り、ぼー...