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第78話

ディラン視点

「なぜお前は違う匂いがするんだ?」私がパックハウスに戻ると、王の声が部屋中に響き渡った。くそっ、本当に前と匂いが違うのか?誤魔化さなければと思い、肩をすくめたが、王様が私に向かって歩いてくる姿に私は身震いした。

「一日中人間区域にいたんだから、どうなると思うの?」私の態度はかなり軽薄だった。正直、自分でも驚いた。まだこんな態度が取れるなんて思っていなかった。しかし、王が私を引き寄せて匂いを嗅いだとき、恐怖しか感じなかった。あの忌まわしい火花が肌を走るのを感じたが、それでも認めざるを得ない、確かに弱まっていた。彼にとっても何か変わったのだろうか。

「その態度を改めるつもりだっ...