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第67話

ニック視点

私は立ち尽くし、国王が意図的に演壇の前方へ歩いていく様子を見守っていた。ディランを後ろに残し、国王は端に立ち止まると、すでに静まり返っている場に向けて手を上げた。彼の立ち位置は、出席している全員が彼の言葉を明確かつ正確に聞くことができる最適な場所だった。

「狼たちよ、そして雌狼たちよ。今日ここに皆さんの前に立てることを光栄に思う。ご存知の通り、私は最近、伴侶に関して非常に忙しくしていたが、皆の唯一の統治者としての本当の役割を忘れてはいない。そのため、今日は次の学年度から実施される新しい学術カリキュラムについて皆に知らせよう」新しいカリキュラムについては先日言及されていたが、こん...