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第189話

ディラン視点

「俺に刻印を!」

俺は数多の戦う体の上に向かって叫び、再び膝をつき、今にも零れ落ちそうな涙と戦った。俺は頭を垂れたまま、ジョシュが聞こえなかったのではないかと思ったが、それは間違いだった。二本の足が疲れ果てた俺の体の前に素早く止まった。俺が頭を上げる間もなく、ジョシュ王は俺の肩をつかみ、軽々と持ち上げた。彼が俺のぐちゃぐちゃになった腕に圧力をかけると、大きな悲鳴が口から漏れた。

「何を言った、相棒?!」俺は即座に身をすくめ、王の恩寵の下で暮らしていた頃の情けない自分に戻ったような気がした。純粋な恐怖が魂を貫き、彼が俺を顔の高さまで持ち上げた。「今さら俺の刻印が欲しいと?お前...