月に選ばれた

第128話

オリバー視点

「メイト...」三人の頭が一斉に私の方を向いたが、私の目は一人にだけ釘付けだった。女神よ、彼女は美しい。

その瞬間、ルイスの言っていたことが正しいと悟った。私は自分のメイトを傷つけることなど絶対にできない。王が自分の運命の相手を拷問して服従させるなんて考えが頭をよぎり、目の前の美しい少女を見つめながら喉に塊が詰まる感覚がした。彼女を悲しませたり、痛みを与えたりするようなことは何一つできない。もしかしたらジョシュは本当に何も感じることができないのかもしれない。

心臓が胸から飛び出しそうだった。私は首を振り、喉を鳴らして飲み込んだが、メイトから視線を外すことはできなかった。正直...