月に選ばれた

第120話

ディラン視点

「もし私を変えたのが月の女神だったら？！」

「ルナ女神は頼んだ人誰にでも贈り物をするわけではないよ、ディラン。彼女は何世紀も誰も変えていない」彼は突然立ち止まり、目を見開いた。「待てよ...お前は月の女神を信じていなかったはずだが...」彼は疑わしげに私を見て、彼の考えを裏付ける真実の兆候がないか私の表情を観察した。「お前はこの6日間ただ眠っていただけじゃないだろう...見た目が変わったかと聞いたな...ディラン、彼女に頼んだのか...」

「違う！」私は素早く彼の言葉を遮った。私はそんなことしていないし、決して彼女の助けを求めたりしない。「彼女が私に頼んできたんだ...地上...