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第33話

ゼレナ。

今日は私たち、狼の姿になって走るの。狼として走る。興奮してるし、正直ちょっと怖いわ。前回の変身はもう霞んだ記憶になってる。あまりにも急に起きたことだし、どうやって始まったのかさえわからない。熱さと骨が砕ける痛みは覚えてるけど、それだけ。だって、あの時は自分が狼に変身するなんて知らなかったんだもの。うわぁ、もう一生前のことみたい。ガナーは私が変身のきっかけをつかむのを手伝ってくれると言ってるけど、どうやってするのかはまだわからない。ただ、彼を失望させないことを願うわ。彼に期待外れだと思われたり、彼にふさわしい狼になれないなんて考えたくもない。

私たちは花畑へ向かった。手をつないで黙...