月の子孫

第235話

ウイスキー。

「さて、どこから来たんだ？」ガンナーが私に尋ねた。彼は小さな焚き火の向こう側に座っていた。私たちは私が捕まえたエゾライチョウの一羽を調理していた。脂ののった大きな鳥で、肉がたっぷりついていた。彼はゆっくりと胸肉を裂きながら、私は脚の部分を齧っていた。今朝、ガンナーから予期せぬ抱擁を受けてから、彼が言及した女の子、彼を待っている彼女のことがより気になるようになった。彼女の名前はジーだと思う、少なくとも彼はそう呼んでいる。彼は私のことを二度もジーと呼んだから、彼女のことをかなり恋しく思っているのだろう、私の顔に彼女の面影を見ているのだ。

「特にどこというわけでもない」と私は答えた...