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第226話

ウィスキー。

この麻痺したような虚無感は私から離れず、多少薄れたものの、まだそれを感じることができた。もし痛みや感情を遮断することに慣れていなかったら、それはきっと私を苛立たせただろう。でも実際、私はそれを楽しんでいた。この無関心で無感情な状態は解放感があった。過去数年間に私がしてきたことへの罪悪感も、それがどれほど小さなものだったとしても、消え去った。それでも、わずかな疑念が心の奥底に残っていた。常に繰り返され、私の思考を蝕む「私は間違ったことをしたのか?」という疑問。この新たな空虚感によって、もはやその小さな疑念を見ることも感じることもできなくなった。それは素晴らしかった。それはさておき...