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第20話

ゼレナ。

私はベッドの上で起き上がり、彼を探しに行くことにした。彼が私と同じ気持ちなのか知る必要がある。階下に戻り、ドアに着いたとき、ローが声をかけてきた。

「ゼレナ、あなた、どこに行くの?」彼女は小さな図書室らしき部屋のドア越しに私を覗き込みながら尋ねた。

「ちょっと新鮮な空気が欲しくて」私は玄関のドアを開けながら微笑んだ。

「わかったわ、でも広場から出ないでね」

「大丈夫よ」

私はドアを通り抜け、背後でしっかり閉めた。ポーチに立ち、周囲を確認した。私がいるデッキは広大だった。左側には大きな木製のポーチスイングがあり、右側にはいくつかの籐の椅子があった。手すりまで歩いて行き、広場を見渡した...