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第160話

ルナヤ。

私はベッドの上で飛び起きて部屋を見回した。アリスが隣で横になっており、クレオは窓際の椅子で眠っていた。死にかけた後にこの部屋で目覚めるのはもう嫌になってきた。今回は本当に死ぬかと思った。最初にアコニチンで毒殺されたときは不意を突かれ、家族を失った。二度とそんなことが起きないようにするつもりだった。過去十七年間、耐性をつけてきていなかったら、今回は確実に死んでいただろう。

アリスは私の直後に起き上がり、クレオは目を見開いて椅子の端に体を移動させ、いつものように私を観察していた。

「ナエ、大丈夫?」アリスが私の髪をなでながら尋ねた。

「トラックにひかれたような気分だけど、どうやら...