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第75話

ローズの視点

「彼には考えておくと伝えただけよ…ただYESと言わなかったから少し落ち込んでたけど、落胆しないでって言ったわ…私も彼のことが好きだって告白したのよ!」リディアは詳しく説明し、私たちの無害なおしゃべりを楽しんでいた。

舞踏会の後に起きたトラウマから二人で前に進もうと努力しながら、彼女と二人きりで過ごす時間を持てるのは良かった。

まさに地獄からの悪夢だったわ!

「失礼します…」振り向くと、看護師が不安そうな表情でドアから顔を覗かせていた。

彼女は入室し、後ろでドアを静かに閉め、私のベッドサイドに近づき、私とリディアの間を不安げに見つめた。

「重大なお知...