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第46話

アシュトン視点

「ドアはロックしておくこと。何か必要なことがあれば、マインドリンクで連絡してね?」私はローズに指示する。彼女は自分が選んだ本に夢中になっていた。

それに対して、彼女は私が出て行く前にちらりと目を上げることもせず、そっけなくうなずくだけだった...

多分、あの忌々しい本について考え直さないといけないな...俺の女の子の注意を全部奪っていくなんて...

「ちょっと話を聞いてくれるかな、お姫様?」私はもう少しはっきりと言うと、今度はうまくいき、彼女は大きく許しを請うような目で見上げてくれた。

「ごめんなさい!うん、大丈夫よ!この本、本当に素晴らしいの!」...