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第44話

アシュトンの視点

私たちが自分たちのパック領土を離れ、シャドウパックの領域へと向かう中、私の頭の中は先に待ち受けるものへの思いで一杯だった。

車内の緊張感は手に取るようで、私は自分の肩にのしかかる責任の重さを振り払うことができなかった。ただ一つ確かなことがあるとすれば、あの三人のクソ野郎を見つけ出し、相応の報いを受けさせるために全力を尽くさなければならないということだ。

しかし、シャドウパックの国境に近づくまでそう時間はかからなかった。そこには警備員の一団が私たちを待ち構えていた。彼らの表情は厳しく、防御的な姿勢を取っていて、それが私をさらに苛立たせた...

ローズ...