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第21話

ローズの視点

大きなうめき声をあげながらベッドの中で寝返りを打つと、両足の間に激しい痛みが走っているのを感じた…

「ローズ…起きて…」私の新しい名前が呼ばれるのを聞いて目を細める。疲れた瞼をゆっくりと開き、何度か瞬きして目を慣らす。

目を開けると、アルファのアシュトンの緑の瞳が私を見下ろしていた。彼の黒い髪は完全に乱れ、顔には悪戯っぽい光が宿っていた。

「おはよう…」彼が挨拶すると、私は体を伸ばして再び痛みに唸った。

「痛い!」私は率直に宣言する。今日は彼の隣で裸で横になっているという事実にもかかわらず、彼の周りで驚くほど心地よく感じていた。

その認識に顔を赤ら...